As London as possible

ロンドン駐在生活を200%楽しむ

Royal Opera Houseでバレエを。Royal Albert Hallでクラシックを。

先週末はCovent GardenにあるRoyal Opera Houseでロミオとジュリエットのバレエを見てきた。去年は例の"C"の影響でオンラインストリームだったので、本格的な公演の再開は喜ばしいニュースだ。

ジュリエットを演じるのはロイヤルバレエ団所属の最高位のプリンシパルとして活躍している金子扶生さん。バレエ素人の私でさえも、華やかさと軽快さが舞台からよく伝わってきた。所作の美しいこと。背もたれにどっしり寄りかかって座っていた私の背筋も心なしかすっと伸びた。

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さて、Royal Opera Houseはこじんまりとした円形のホールで、Box seatsが充実した場所だ。別の王立系の建物で言えば、Royal Albert Hallも似ている。今年は夏の音楽祭Promsで行って来た。

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曲目はマーラー交響曲第五番。第四楽章アダージェットが大好きだ。激しめの第一、第二、第三楽章が終わって、アダージェットの静かなイントロが響く。観客が息を吸うのが聞こえる。隣の紳士の肩が強張るのがわかる。私はマスクで隠した顔がボロボロになる。「生」の大切さと、そしてこの日にベストを尽くすべく練習を重ねてきたであろうオーケストラの方々の思いを想像して、ただただ胸が熱くなった。

 

ロンドンでは、バレエやクラシック、オペラが人々の生活の中に溶け込んでいて、文化の一部となっている。仕事終わりにぷらっと見に行けるような気軽さも好きだ。さぁ次は何を鑑賞しょうか。