As London as possible

ロンドン駐在生活を200%楽しむ

自分だけのPerfume作り

香りについて学びながら、自分のオリジナルの香水を作る。

そんな素敵なイベントがあるのを見つけたので、行ってみた。ロンドンのCovent GardenにあるExperimental Perfume Club (EPC)。

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簡単なイントロダクションのあと、早速レクチャーが始まる。シトラス、グリーン、フローラル、スパイシー、ウッディー等、13種類のOlfactory notesの概要を学び、そのnoteの順番に25種類の香りが続々と配られる。何の香りかは言われず、生徒各々感想を口にする。石油くさいな、とか、え?何もにおわない、というものあれば、あれ?さっきと同じ?とか。いかに自分の感覚が研ぎ澄まされていないかが如実になる。

 

この25種類の香りは、人工のものあれば、自然由来の精油もある。ただ「良い香り」と表現せず、第一印象を出来る限り多面的に言葉で表すことが重要とのこと。ワインでも「飲みやすい」ではなく、「シトラス、ミネラルな」「さわやかなレモンイエロー」「桃や杏を彷彿させるフルボディの」と感覚を共通言語で表現することで、どんなワインかが伝えられるようになるのと同じようなものだ。

 

一通り25種類を感じたあとは、自分の香水のテーマづくり。エッセイにイメージを書く。私は「Early Spring」を表現したかったので、「萌黄色やほんのり紅色に染まる森。空は水色だけれど、春霞でなんだかもったりしている。新しい季節が始まる予感」と書いた。そのあと、25種類の香りの中から、使いたい香りをいくつかピックアップ。香りにも、Top (初めの印象)、Heart (数時間もつ香)、Base (深み)の個性があるので、それぞれのバランスを考えた上で、10種類ほど絞り込む。そして、そのあとそれぞれの割合を計算して何グラムずつ入れるかデザインする。この過程が面白い。講師の方に企画書を見てもらうが、一人ずつの考えを尊重してくれていて、大きく変えるようなアドバイスは言わない。

 

そして出来上がった・・・Coumarin(桜餅の香り)とCis-3-Hexenol(葉っぱの香り)が際立つ。色彩でいうと、ピンクと緑がポップアップするような香りだ。もう少しもったりした雰囲気にしたかったが、まぁ初めてにしては上出来と自画自賛。

 

他の生徒の方の香りもかがせてもらったが、「After the rain」という名のさわやかなフローラルな香りや「Happy days」という名の明るくロマンティックな香りなど、素敵なものばかりだった。私の香りは「Definitely early spring!」と言ってもらったが、どうだろうか。ロンドンでは桜が咲き始めた。今の季節にぜひともシュッとかけてお出かけしたい気分だ。