As London as possible

ロンドン駐在生活を200%楽しむ

Chatham Shipyard

チャタムはヘンリー八世以来、1984年まで英国最大の造船所として活躍した街。ロンドンVictoria駅から電車で50分程で行けるので、この週末に行ってきた。ケント州は緑が多く、海・川に恵まれ、車窓からの景色が綺麗で好きだ。

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DockyardはMedway川沿いに広がっている。

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現在はドックがいくつかと工場跡地が残っているが、かつての敷地はRiver viewが楽しめる住宅地として開発されているようだ。とは言え、ところどころ、錨やマストの柱などが残されている。イギリスの南東部なだけあって、過去の戦いの爪痕が残っている。Medway川対岸にはUpnor Castleは要塞として使われたお城。見た目はWalesの城塞Conwy城を彷彿させる堅牢さだ。

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船を進水させるときに高いところから海・川に滑り落す方法をSlipwayというのだが、今でもそのSlipさせる場所が残っている。1階部分は船関連の展示物がごちゃっと置かれている印象だが、Mezzanine という中二階にも上れて、美しい天井の柱を仰ぐことが出来る。イギリスの歴史と海運は常に一緒にあるので、ここで多くのドラマが生まれたのであろう、と想像せざるを得ない。

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帰りは川沿いを散策。波のちゃぷちゃぷ言う音と、春らしい蜂の音、小鳥の鳴き声。平らの地形の上に、ぽこぽこと浮かぶ雲。河口付近に広がるマリーナ。激動の時代を歩んだこの街には、今、平和が広がっているようだ。