As London as possible

ロンドン駐在生活を200%楽しむ

Liverpool + Chester 弾丸日帰り旅行

イギリス中部に位置するLiverpool。ビートルズや貿易の歴史で知られる港街。それと、そこから南に鈍行列車で1時間ほどにあるローマ時代からの城塞都市Chester。

 

少しだけ早起きして列車に乗って、一気に二つの街をロンドンから日帰りで巡ってしまおう、というとんでもない考えが浮かんでしまったから仕方ない。とりあえず電車に飛び乗る。あとは車内で調べればいいのだ(といっても電波が安定しないから不安はある)

 

まずLiverpool。アフリカとヨーロッパの三角貿易の拠点として栄えたのが18世紀。つくづく英国は「Great Britain」なのだなと思う。とはいえ、奴隷貿易の悪名高い歴史もあるし、第二次世界大戦後は没落するなど、盛者必衰の理を表す街でもある。

 

埠頭の方には、The Three Gracesと言われる古い商業ビルや、赤レンガ倉庫が並び、Seagullが切なく鳴く。横浜や上海の外灘を彷彿させる景色だ。海洋博物館をのぞいてみたが、奴隷の歴史やタイタニック号の展示がされていた。奴隷の歴史は、英国ではなく他の欧州諸国や米国での歴史の情報が心なしか多かったような・・・?タイタニック号については、生存者の肉声、当時の新聞記事、等、生々しい情報ばかり。歴史に残るショッキングな事故だ。

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それと、ビートルズがデビューライブを行ったというCavern Clubというパブにも行ってみた。こちらは平日昼間でもライブをやっている。狭いライブハウスに、パブが併設されていて、室温ビールを片手にビートルズの名曲を聴くことが出来る。Let it be では観客も合唱。ふらっと入って、生演奏を楽しめる気軽さが心地よい。

 

そんなこんなで夕方になったところで、Chesterに移動。仕事終わりの人が乗り込む3両編成の小さな列車でカタカタと南下。サマータイム様のおかげで、夕方から街歩き出来る!

 

Chesterはローマ時代に築かれた城壁に囲まれており、Dee川の水運を利用した都市として栄えた。城壁を歩いていると遠くの丘がもやにかかりながらも見渡せる。

 

四角い街の敷地の中央にThe Crossという交差点がある。更に東西南北に城門があるとても分かりやすい構成だ。特筆すべきは、East Gateの時計塔。Victoria女王のDiamond Jubileeで設置されたそうだ。

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また、不思議なことに、The Rowsと言われる木造の店舗同士がつながっている商店街。雨でも歩きやすいようにしたそうだが、台湾でも似たような景色があったような。

 

季節に恵まれ、Chester大聖堂の前には桜が満開。

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小さな街だけれど、至るところに歴史の爪痕が残る、英国らしい街だった。

 

帰りは車窓から夕焼けに染まる田園風景を見ながら。ダイナミックな雲と平らな大地。イギリスの好きな景色だ。