Chelsea Physic Garden
チェルシー薬草園というのは、Chelseaの閑静な住宅街の中にテムズ川沿いの道沿いに、ぽつっとある小さな植物園。
(入り口の反対側には立派な藤が!)
1673年に出来、薬草の研究用に温室栽培を行ったのが始まり。王立植物園Key Gardensもそうだが、世界中から採取されてきた珍しい植物が見事に育っている。さすが、World Explorerの大英帝国。
ここの最寄り駅である高級ブティック街Sloane Squareは、Sir Hans Sloaneの名を冠にした街であるが、その方がこの薬草園を支えたそうだ。彼は資産家でもあり、ジャマイカに行っていた。そこででマラリアに効くキニーネを調達したり、現地の女性が整腸剤の目的でココアと牛乳を混ぜたものを飲んでいたことからレシピを得て、英国で有名な菓子メーカーであるCadburyに売るなどして、富を得たようだ。
さて、直近行ったのは2020年の秋で紅葉を見に行ってきり。3 cmほどしかない小さなネズミが芽をかじっていた様子が可愛かった。
今回はそれ以来。春の花が咲き始めた美しい季節だ。English Blue Bells、りんご、ハナズオウ、すずらん、アマドコロなどなど。
小さなTea Roomも併設されていて、午後の紅茶を楽しむ方々も。蜂が飛び始めた春の始まり、静かな歴史ある薬草園でゆっくりおしゃべりを楽しむのは、まさに英国人の嗜みであろう。