Epping Forest 秋探し
天気予報は曇り。いやきっと晴れるだろうと見込み、紅葉見たさにロンドンの東側の郊外、Epping Forestに行ってきた。かつてHenry VIIIやElizabeth Iが狩りを楽しんだという広大な森だ。折り畳み自転車Bromptonが旅のお供。
Hyde Park最寄駅からCentral LineでEpping行きの地下鉄をホームで待つと、「ハイドパーク以外でも秋の色は見つけられます」というジャックダニエルの広告が目に入ってきた。まさに紅葉探しに出掛ける私のためのメッセージだが、ウィスキーはお預けとする。
目的地についてからは、自転車が大活躍だ。森の中をぐんぐん進んでいく。落ち葉と色とりどりの葉っぱ、そして青色の高い空をぼーっと眺めて、体内に溜まっていたものを、外の気持ち良い空気と交換する。
途中、牧草地を走ることとなったが、最近の雨のせいで、道がぐちゃぐちゃ。ブレーキに泥がついたのか自転車が変な音を出している。うわぁごめん、と思いながら押して歩いていたところで散歩中の老夫婦に遭遇。「Brompton持ってきちゃったのかい」とおじい様が。おばあ様が「お風呂にいれてあげないとね」なんて談笑しながら、横切った。
ロンドンに戻ってきてからは帰りに近所の肉屋さんに寄ってきた。店員さんとEpping Forestに行って来たよ、という話をしたら、「きのこは見たかい?」と。自転車で通れる道は森深くなく生憎あまり見かけなかったが、なんと1,600種類以上のきのこが生えているそうだ。勝手に採るのは禁止されている。ちなみにきのこ狩りの「狩り」を英語ではForagingという。
少し電車に乗れば自然に触れることが出来たり、フレンドリーなイギリス人と会話したりは、ロンドン生活の良さそのものだ。ジャックダニエルの広告下部のMake it count (今を大切に)、という暗示の通りだ。